「産む装置」発言は氷山の一角

 最近問題になっている柳沢厚労相の「産む装置」発言。確かに言葉の解釈次第ではひどいものですが、それでもまだあの手の発言の中では、まだマシな方かもしれません。
 私も以前書いたのですが、つまり、もっとひどい発言があるという事です。
人間を「子を産む道具」に貶める「命のバトンを渡す義務」論
 たとえば「子供を産まない女は無価値」だと勝手に決め付ける発言とか、「命のバトンを渡せない劣悪DNAは淘汰されろ」みたいな発言とか。それも政治家とか自称識者など、社会の鑑となるべき人々がこの種の発言をしている事があるのだから、なおたちが悪い。
 今回この発言が問題になった事で、少子化対策少子化対策と口先ばかりうるさい人々の化けの皮がはがれ始めてきているように私は感じます。


※なお、子供を産まない人には“独身税”や“子無し税”を課せばいいという考えをお持ちの方は、以下のエントリを参考に。育児に参加していない人に金銭や他の何らかの形で社会貢献を求める事そのものは悪くないのですが、方法を誤るとかえって逆効果です。
結婚資金を断つ「独身税」