ハードディスクは消耗部品

 PCのハードディスクが消耗部品であることは、玄人を別とすれば、それほど知られていない。


 どうして突然こんな話をするかというと、最近、「パソコンの起動時間が異様に長くなった」というトラブルで相談に来るお客さんが多いのだ。話を聞いてみると、起動に十分以上かかるとか、起動時にスキャンディスクの画面が出て、一時間以上待っててもなかなか終わらないとか。ハードディスクの故障だろうと推測して早速調べてみると、やはりそうである。


 昔は高くて会社やパソコンマニアだけの持ち物だったパソコンも、今では猫も杓子も持つ時代だ。昔あんなにパソコンおたくを軽蔑していたヤンキー連中までもが、今やドンキホーテのパソコン売場で二人連れでパソコンを探していて、早速家に届くとネットサーフや電子メールくらいすぐ覚えてしまう様子を見るのは、昔から考えれば不思議でもありうれしくもある。可哀相な貧乏くじ引き森首相の唯一の?置きみやげである「IT講習」のせいか、今や中高年のパソコンユーザも多いのには驚くばかりだ。


 これまでパソコンに触る気も起こらなかった人々にも浸透し始めたのは、1998〜9年あたりからだろうか? あの頃からパソコンは本当に普及したものだ。


 そう、そしてその頃大量生産されたパソコンのハードディスクが、今や短い一生を終えようとしているのだ。それで、特に1998年以前にPCを購入した方は、是非気を付けていただきたい(以下のハードディスクの故障の前兆を見分ける方法を参考にされたし)。

  • パソコンの起動時間が妙に長くなった(これまで二分くらいだったのが、十分以上かかる、等)
  • スキャンディスクをかけると異様なほど長くかかる(目安として一時間以上)
  • スキャンディスクをかけた時のディスクエラーが多すぎる(目安として六箇所以上)
  • ハードディスクがフロッピーディスク以上にどん臭くなった(マイドキュメントやハードディスクのアイコンをダブルクリックすると表示されるまで一分以上待たされる等)