萌えとは「スイッチが入っちゃう」事

北米アニメサイトのアンケート「“萌え(moe)”についてどう思いますか?」
 日本人でも「萌え」とは何なのか言葉で説明する事を難しく感じているのだから、確かに欧米ではなおさらの事でしょうね。


 さて、「萌え」という言葉をどう説明すればよいのか、どんな別の言葉に置き換えればよいのか、これは私の頭をずっと悩ませてきた問題でした。確かに概念はわかります。しかし説明が難しい概念でした。「考えるな、感じろ、萌えは萌えなんだ」と言っちゃえばおしまいですが、説明するのが難しい概念だからこそ、何とか一般人にもわかりやすい説明を見付けたい、というのが私のずっと抱き続けてきた願いでした。


 今のところの私の答えは、これです。
 「萌え≒カワイイスイッチ」。
 心のスイッチが入ってしまって、思わず「キャー可愛い」と心の中で叫びたくなってしまう状態。
 そして、スイッチをオンにする鍵となるものは人それぞれ異なるし、スイッチがオンになった時の反応も人それぞれ異なります。
 ある人はメガネが可愛いと思うかもしれないし、ある人はメイドさんのふりふりエプロンかもしれません。ある人はドジキャラを可愛いと思うかもしれないし、ある人はツンデレお姉様かもしれません。
 女の子キャラクターは服装や性格の幅広いバリエーションを描きやすいので、それだけ「萌え」スイッチをオンにする鍵のバリエーションは幅広いのですが、「萌え」とは別に女の子だけに限定されるわけではありません。動物、特に猫でカワイイスイッチが入ってしまう人も、私を含め多いものです。


 スイッチが入ったときの反応ですが、もちろん恋愛感情として出力される人も少なくありません。しかし、それに限定はされません。猫萌えは特にそうですが、「恋」というよりは「慈しみ」に近い感情である事も珍しくありません。場合によっては「畏怖」とか「崇拝」という感情が交じる人もいるかもしれません。


 このように考えてみると、「萌え」という概念が自分とは全く無縁のように感じている人でも、似たような現象は見たことがあったり自分自身体験しているかもしれません。あなたの心のスイッチを反応させるものは何でしょうか。是非探してみてください。