ASPプログラムの開発にはWindows 2000 Server + IISをサーバマシンにインストールしたい。CGIプログラムの開発にはLinuxを使いたい。たまにWindows 3.1や95でもプログラムの動作確認をしたいのでそれらもインストールしたい。でもそれらをいちいち切り替えるたびに再起動するのは面倒だし、かといって複数マシンを揃えるのも面倒だ。
実は、こんな
仮想PCのハードディスクは、親PCのハードディスクのスペースの一部をファイルとして割り当てておいて、それを使う。だから、インストールする時もパーティションを分割する面倒が要らないし、再インストールもCD-Rにバックアップしておいた仮想HDファイルをコピーするだけでいいので楽である。要らなくなったらファイルを削除すればおしまいなのも気軽でいい。
仮想PCは、親PCと違うIPアドレスを持つ事ができる。たとえば親PCはWindows 2000 Serverで192.168.0.100、ウェブサーバはIIS。仮想PCはLinuxで192.168.0.150、ウェブサーバはapache。一台のマシンでASPとCGI両方の開発用テストサーバを同時に構築できるのだ。どちらのサーバも同時に動いていて、再起動して切り替える必要などない。
ただし、仮想PCはあくまでも仮想PCであって、本物には及ばない。スピードは遅くなるのでマウスが少々もたつくことがある。プリンタやシリアルポートやネットワークといった基本的なものはサポートされているものの、使えない周辺機器も多い。ハードウェアを特殊な方法で制御しているプログラムは使えない。
とはいえ、本当に便利なソフトである。自宅や小規模なオフィスでソフト開発している人も多いかもしれないが、もう一台サーバマシンを買おうかと考えているなら、一度試してみてはいかが。値段は四、五万するけれど、マシンを一台買うことを考えれば安いものかもしれない。
代表的な仮想PCソフト