C57、房総半島を走る


撮影地


皆様の「鉄」分補給に、今日撮りたてホヤホヤの動画をYouTubeで公開。千葉みなと駅から木更津駅へ向かって房総半島を走る、蒸気機関車C57です。


前回の失敗を教訓に、今回こそは電柱など邪魔なものが写らないポジションを早めに確保しようと、45分くらい前に現地入り。田んぼとか雑草だらけの空地が広々と広がる、そんな場所です。
そこでは、年配者らしき鉄道マニアの先客が二人ほど、一眼レフカメラを持って、早速撮影ポイントを探していました。
とは言え、まだまだ人はほとんど来ていない上に、あまりにも早く来過ぎたので、しばらく車の中で待つことに。
すると、少しずつ少しずつ、線路の方向に向かって見物人が集まり始めました。ちっちゃい子供を連れた家族とか、一眼レフカメラを持ったおじいちゃんが多いです。もちろん、20〜40代くらいの、より若い鉄ちゃんたちもいました(そして私は今日はそのうちの一人でした)。
汽車の通過する20分くらい前になったので、早速ポジション確保開始。……と思いきや、線路の手前の、背丈が1.5〜2mはある枯れた雑草が邪魔で、あんまりよく写りません。
背高泡立草(セイタカアワダチソウ)です。私が小学生の頃、よく道ばたに生えていて、枯れた堅い茎をステッキとかスキーのストックの代わりにして遊びながら通学路を帰っていったのを覚えています。
私はこの雑草に子供の頃から親しんできたので知っていましたが、これは、斜め方向から茎を踏みつけると、面白いように根元からポキポキ折れてしまうのです。鎌を使うよりもよっぽど楽に倒せます。これで視界の問題もクリア。
(言うまでもありませんが、これは飽くまでも雑草が相手です。やる人はいないと思いますが、田畑の耕作物とか樹木は踏んづけたり折ったりして荒らさないよう、十分気を付けましょう。また、珍しい汽車はできるだけ近くで見たいものですが、それは命あってのこと。線路のぎりぎり近くに寄って見物したり写真を撮るのは危険です。注意しましょう。)
……と思ったら、隣の鉄ちゃんたちは、高い脚立と高い三脚を持ってきていました。これなら草やぶに邪魔されず、良い視界が確保できる。さすが経験者です。


時間が経つにつれて、線路の周囲には、だんだん人が集まり始めていました。私の集まったポジションでは、マナーの良い人ばかり。無理して線路の近くギリギリに寄ったりすることなく、十分安全な距離を保って並んでいたし、新参鉄ちゃんの私を邪魔者扱いすること無く、親しく話しかけてくれたりもしました。
さあ、そろそろ汽車の通過する時刻です。ところが、なかなかやって来ません。風が強くて京葉線のダイヤが乱れたのでしょうか。遠くに黒い煙は見えても、一向にやって来る気配がありません。
まだかまだかと、待つこと5分。とうとう、汽笛と黒い煙がこちらに向かってやって来ました。あとは上の動画の通り。待つのは長くても、通過するのは1分半と、あっという間です。


YouTubeだと再圧縮されてあまりよくわからない部分もあると思うので、私が元の動画ファイルから静止画像をキャプチャしてみました。VGAサイズと小さいし、所詮素人の撮影した画像ですが、まあ、見るなり焼くなり、加工して携帯の壁紙に使うなり、どうぞご自由にお使いください。

遠くからやって来ます。


ヘッドマークは「SL 春さきどり」号。それも今日は、ちょうど春一番の吹いた日でした。


「男の子回路」発動スイッチON! このクランクに萌え萌えな男の子(&元男の子)はすごく多いのでは?

運転手さんです。ご苦労様!
この機関車はC57 180、三菱製です。

さて、次は客車です……って、あれ? 乗ってるのは客じゃなくて鉄道員


先頭はオヤ12。「SL併走車」とありました。窓には「C57に夢と希望を乗せて」の文字が。


次いで、スハフ12が5両。中の人たちの楽しそうな様子が伝わってきます。


一番後ろはオハ12。

あっという間に木更津駅に向かって走り去ってしまいました。


過去の鉄道動画:
D51、房総半島を走る - 「変人」は褒め言葉
大阪ひとり旅(番外篇) 最初で最後の「寝台急行銀河」 - 「変人」は褒め言葉

鉄オタではない一般人の感想は?

今日一緒に行った(私の趣味に付き合わせた?)、鉄オタではない一般の人に感想を聞いてみると、「年配の人がいいカメラを持っていっぱい来てるのでビックリした」とのこと。鉄道趣味の年齢層がこんなに広いものとは思わなかったそうです。私も改めて感じました。
加えて、「若い頃に乗ったことがあるので懐かしい」とも。ただ汽車が通り過ぎるだけでつまらなかったらどうしよう、と心配していましたが、意外と楽しんでいたようで、安心しました。