テレビの重大ニュースの後にすぐスイッチを切るのは、なんでだろう?

 テレビドラマ、映画、アニメ等では、「テレビで重大ニュースが流れる」というシーンが登場する事がある。
 私が常々疑問に思っている事が、「主人公達に関係あるニュースが終わると、次のニュースに入る前に、登場人物の誰かがすぐスイッチを切ってしまう」という、こういう作品によくありがちなお約束である。
 この行動ほど現実離れした行動はない。すぐに出かけるためならまだしも、しばらくその場にいるのなら、こんなすぐにはスイッチを切らないのが普通のはずである。ちょっと後にまた補足的な内容がニュースで流れるかも知れないのだし。
 もしかしたら「ニュースの続きの部分を制作者が作っていない」事をごまかすための演技なのだろうか。
 それとも、スクリーンの中のテレビのスイッチを切るというこの動作は、スクリーンの中の登場人物が現実に引き戻される様子を描いている、つまり聴衆を「スクリーンの中のスクリーン」から、一歩手前の「スクリーン」の世界まで引き戻すための「儀式」なのだろうか。今のところ、結論はまだ出ていない。