BigDrive(LBA48)非対応機で137GB超のHDDを安全に使う方法

 BigDrive(LBA48)非対応のPCのHDDを新しいものに交換する時の話。


 「137GBの壁」というものがあります。数年前まで出回っていたPCは、対応するHDDの最大容量が137GBであり、それ以上の容量のHDDを接続しても認識しなかったり、認識しても137GBまでとなってしまいます。*1
 買った時と同じHDDを使い続けている分には問題ないのですが、HDDが死んだりして交換する時に、この壁が問題となります。
 つい最近までは、120GBのHDDが容易に入手できたので、それを選べばマシンの対応する最大容量に一番近いものに交換できました。
 ところが最近は、120GBのHDDは製造中止になったのか、まず売られていません。80GBか160GB以上か、となります。


 まず、80GBのHDDは一番の安全牌です。何も特殊な事をしなくても、普通に交換して普通にリカバリorインストールすれば、普通に使えます。
 ただし、137GBの壁までまだまだ余裕を残してしまっているのが何だか悔しいと思う人もいるかもしれません。

 次に、160GB、あるいはそれより大容量のHDDはどうでしょうか。あるいは、「137GBの壁」の事に気付かないまま、250GBとかもっと大容量のHDDを買ってしまったかもしれません。
 日立のHDDであれば、使える容量を制限するためのツールがでているので、使ってみましょう。
Feature Tool
 このツールをダウンロードし、FDに書くかCD-Rに焼いて、FDかCD-Rから起動してみましょう。「Change Capacity」という機能を使うと、160GB超のHDDを137GB(128GB)に変身させる事ができます。私も実際に使ってみましたが、BigDrive非対応のPCへのWindowsインストール時に、接続自体認識されなかったHDDが、このツールで137GB以下に容量制限してやる事で、その制限した容量でうまく認識させる事ができました。
 他社からも似たようなツールが出ているようです。まだ実際に動かして確認してはいませんが、たとえばSeagateSeaToolsも、説明によると、HDDの容量制限機能が付いているようです。


 なお、BigDrive非対応のPCで137GBを超えた分を一見認識しているように見えても、実際には正しく認識しておらず、137GBを超えた分のエリアに書き込みが行われるとパーティションが破壊されてしまうというケースもあるようなのでご注意を。安全のため、137GBを超える部分は無理して使わない事をおすすめします。

*1:「128GB」と説明する資料やソフトウェアもありますが、これは1KB=1000バイトではなく1024バイトで計算した場合です。