「今は独りで食べたい」と歌ったアッコちゃんは、教授の言葉をどう思うだろう

ほぼ日刊イトイ新聞-矢野顕子について、坂本龍一くんと話そう。
痛いニュース(ノ∀`)坂本龍一「食堂で一人食べてる人って不愉快」

 坂本龍一が「食堂で一人でご飯食べてる人を見ると不愉快」と発言した事が、あちこちで波紋を呼んでいるようだ。私も言って良いだろうか。


 謝れ! 「ラーメンたべたい」を歌ったアッコちゃんに謝れ!*1

いままでのやのあきこ (DVD付)

いままでのやのあきこ (DVD付)


 さて、そんな話はともかくとして、秋葉原での食事について。アキバでは、大抵どこでも「お一人様」に優しいのが嬉しいものである。ラーメン屋や牛丼屋はもちろんのこと、メイド喫茶はその最たるものだろう。四人用テーブルの多い普通の喫茶店と異なり、二人用テーブルが多めで、店によってはカウンター席が多めだったりする。普通のレストランや喫茶店では、二人以上の客ばかりで、一人で来ている客は心細いものだが、アキバの店では「お一人様」を多く見かけるので心強い。もう「お一人様」を恥ずかしがる必要は無いのだ。
 恥ずかしがる必要のないのは「お一人様」だけではない。大の男が、いかにも女子供の喜びそうな甘いパフェをうれしそうに食べるなんて、気が引けるという人もいるだろうけれど、メイド喫茶の食後のデザートは甘いパフェかケーキと相場が決まっている。甘党の同士が多いので心強いものだ。


 私はというと、地元だろうがアキバだろうが、独りでレストランやら食堂やら喫茶店やらに入るのは平気な方である。今日も地元の「ラケル」に独りで入ってオムライスを食べてきたのだが、この店の周囲には高齢者が多く住んでいるためか、カントリー風の店内に「ピーターラビット」のティーカップや「不思議の国のアリス」のお皿といった少女趣味な雰囲気にもかかわらず、中高年男性が独りで来るなんて風景をよく見かけるものである。
 もちろん私は、他人と一緒に食事するのが嫌いというわけではないし、実際他の人と一緒に外食する事も結構多い。相手がどんな食べ物が好きかがわかるし、話も弾む。でも時には、独りで食べたい気分になるものだ。ちょうど矢野顕子が歌ったように。周囲は奇異の目で見るかもしれないが、それでも、そんな時を必要としている人がいるのは事実である。私にとって独りの時間とは、独りでない時間を生きるための、いわば充電のようなものかもしれない。

*1:矢野顕子はかつて「ラーメンたべたい」という歌を歌っている。今度来る時は家族みんな残らず連れて来てみんな一緒にラーメンを食べたいけど、でも今日だけは独りっきりでラーメンを食べたい気分。それも、チャーシューもナルトも入れない代わりに、ネギやニンニクの山盛りに入ったラーメンを。女だってつらい時があるのよ。大雑把にまとめると、こんな内容の歌詞である。ちなみに、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の「ニンニクラーメン チャーシュー抜き」という台詞はこの歌が元ネタとも言われる。