皇室タブーの自然消滅が、“静かなる多数”の口を開く

 「女性天皇」と「女系天皇」の違いがわからない事よりももっと恥ずかしい勘違いをしていた。現在の皇室典範女性天皇(女系ではない)が認められていないということを私が知ったのはつい最近の事。
 それにつけても、皇室の問題について話し合う事が以前よりタブーでなくなりつつあるのは、良い事だと思う。こういう知識を知らないと、大衆の無知に付け込んで妙なイデオロギーを流布する人々(左派にしろ右派にしろ)のえじきになりかねないからだ。
 討論の自由とは、決して批判の自由と同一視すべきではない。むしろ逆に、このような風潮は、皇室を日本の伝統と考え、それを擁護したいと思う健全な右派*1にとっても発言しやすくなっている。どんな立場にしろ、こういう健全な討論の自由の許される環境でこそ、健全で積極的な意見が生まれるものだ。

*1:健全でない右派とは、天皇敬愛や教育勅語の精神を口先で唱えながらも、菊の御紋を付けた街宣車で騒音公害をばらまいて、実質的に皇室や右派のネガティブキャンペーンをしているような、政治結社を装ったヤクザ連中のことである。