おたくが悪口を言われるのは、“社会の底辺層”だから

 最近、おたくの嫌いな一般人から聞いた台詞を、参考資料用にメモ書き。
「アニメの美少女キャラクターの入った文具を学校に持ってきたり、そういう奴らが集まって『秋葉原に行こう』とか行ってるのを見ると、ひいてしまう。(電気関連で秋葉原に行くならいいけど、それとは)目的が違うし」
メイドカフェもゲイバーもあまり変わらないようなものだと思う。どちらも社会の最底辺層みたいな人が集まってきている」
「おたくはアニメの世界に行ったっきり帰ってくるな、って言いたい」


 感想。一部の一般人がおたくに悪口を言うのは、ただ自分の理解できない趣味だからというだけでなくて、おたくを「社会の底辺層」と位置づけて、その底辺層に位置する人を蔑視することが目的だと私は見ています。
 その証拠に、私は仕事の分野で社会的評価をある程度受けるようになって以降、以前より叩かれなくなってきたし、他の社会的地位のある、おたく趣味を持った人に対しても、ここまでは叩かれません。「おたく趣味は正直ひくけど、その他は良いところあるから」というわけです。私は、「まだ利用価値のある人間」とみなされたゆえに、あえておたく趣味については普段は目をつぶって、社会的に生かしておいてくれているらしいのです。


 私のおたくに対する提言。一つ。おたくと社会との摩擦を小さくするには、根回しが必要です。一般人の理解者*1を周りに作りましょう。一つ。そのためにも、一般人も認める分野で、何か秀でたものがあるなら、それを育てましょう。一つ。そして、それを持っていたり、一般社会で社会的地位のあるおたくは、いろんな分野において、同志をかばってやりましょう。一つ。おたく趣味について公にしたり弁明したりする時には、時と場合を見誤らぬよう気を付け、また簡潔明快な言葉を目指しましょう。

*1:もちろん、一般人の理解者と言えども、おたくやおたく文化を無条件に擁護するわけではありません。たとえば「パソコンマニアは社会の役に立てる技術を持っているし、アニメも健全なものを度を超さない程度見るなら個人の自由だが、美少女系コンテンツだけは勘弁してくれ」といった具合に。それに、彼らはおたく擁護者のおたくとは違い、自分たちの社会的メンツをつぶす覚悟を持ってまでおたくを擁護するつもりは全然無い事を覚えておきましょう。しかし、意見の共通する部分はあるでしょうし、利害の共通する部分を探して役立てましょう。