「パソコンの話は、もううんざり」

 「おたくは会話というと、パソコンとかアニメとか自分の趣味の話ばかりで、うんざりだ」という意見を耳にすることがある。これに該当するタイプのおたくも、確かにいることはいる。

 でもはっきり言って、こういうのは一部のおたくに限った話じゃない。マニアでもないけど、会うたびにパソコンの話ばかりで、少々うんざりというタイプの人がいる。それは、パソコンを使い始めたおじさんといった人種のことである。

 これはマニアがパソコンの話ばかり延々聞かせるというのとは性格が違って、一言で言えば「教えて君」である。顔を合わせて「ちょっといいかな?」で話を切り出す人は大抵、「パソコン教えて〜」って顔に書いてある。案の定、「そういえばパソコンがうまく動かないけど、何が原因だろうか」と始まる。それが二度や三度ならともかく、顔を合わせるたびに同じような話しかしてないような気になるのは気のせいだろうか。

 別にパソコンの話が嫌いなわけじゃないんだ。でも、時々は他の話もしたいのだよ。阪神タイガースが優勝したぜとか、小泉首相郵政民営化の話とか、新しいラーメン屋が出来たけどあそこはうまいぞ、とか……