私の家に蜂が巣を作っている、と、お隣さんが教えてくれた。お隣さんの話によると、市役所に頼めば駆除してもらえるかもしれないとのことだったが、果たしてどうしたものか。
いろいろ調べてみると、どうやらこの蜂は怖い怖い雀蜂ではなくて、足長蜂のようだった。しかも、話によると、殺虫剤をかけるだけで簡単に死ぬとのこと。
私はゴキブリ退治はキンチョール派ではなくスリッパ派。つまり、アレゲな言い方をするなら、自分自身が原始的な八頭身ホイホイさんだから、家にキンチョールなどというハイカラなものは要らないのだ(そして未来に本当にホイホイさんみたいな殺虫ロボットが発売されても買う必要性を感じないだろう)。しかし今回の相手は毒針を持っている。さすがに、蜂にも効くと書かれた「アリキンチョール」を買ってきた(もしかしたら安い普通のキンチョールでもよかったのかもしれないが、念のためということ)。
長袖長ズボンにゴム手袋、手にはキンチョール。巣の周りを蜂が飛んでないことを確認すると、意を決して、巣に向かってキンチョールの一噴き。
ぼた、ぼたぼたぼた……
巣から蜂が大量に落ち始めた。何と、蜂はこちらに向かって反撃しようともせず、いとも簡単にあぼ〜ん。残った数匹と空中戦を交えることを覚悟していただけに、こんなにあっけなく勝利するとは思わなかった。
しかし、こちらにも被害が全くなかったわけではない。キンチョールを吸い込んでしまったせいか、左手が少ししびれたし(幸いにも数時間で消えたが)、髪の毛や洋服にキンチョールの臭いが染み付いてしまった。すぐシャワーを浴びて洗濯したのでだいぶ臭いはとれたけど、その日一日は、ほのかにキンチョールの臭いが残ってしまった。
今回のようにキンチョールを大量に使う場合は、ゴム手袋はもちろんのこと、吸い込まないようにマスクも付けた方がよさそうだ。なお、雀蜂の場合はもっと凶暴なので、安易に素人が手を出さず、専門の駆除業者にお願いした方が無難なようである。自治体で駆除費用を負担してくれる場合もある。