「千葉県の木更津東高は元々共学だった」という説は本当か

 千葉県木更津駅の近くに、木更津東高等学校という女子校がある(厳密に言うと、女子校なのは昼間の全日制だけで、夜間の定時制は共学である)。木更津市民の間には、「東高は元々共学だったが、なかなか男子が集まらないので事実上女子校になってしまい、そのために女子校になってしまったのだ」という噂がある。しかしこれは本当だろうか。

 最近、ある東高の生徒に生徒手帳を見せてもらった。実を言うと私は生徒手帳なるものを持った事が一度もない。中学には生徒手帳がなかったし、高専には学生便覧はあれども生徒手帳なんてものはない。実物はどんなものなのか興味があって、それで見せてもらったのだ。

 そこに、東高の沿革が書かれていた。明治43年に「君津郡立木更津高等女学校」という名前で設立されたのが、東高の始まりであり、もともと共学だったというのは間違いである。

 なお、この情報は木更津東高等学校ホームページでも確認できる。是非信頼出来るソースから裏を取っていただきたい。

 この噂が起こった原因としてひとつ考えられる可能性としては、昭和二十年代に昼間定時制が置かれたとの記述が沿革にある(今は昼間定時制はない)。この時のことを言っているのではないだろうか。これに関してはまだ裏を取っていないので、御存知の方には教えていただきたい。また、私も調べてみようと思う。