読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「旧字虎の巻」をウェブでも公開します

 「旧字旧かなの文章は読みづらい」といふ意見をよく耳にします。多くの場合、問題となるのは旧かなづかひ(歴史的かなづかひ)よりも、旧字の方です。前者は学校の古文の授業の一環としてある程度習ひますし、漢字かな交じり文で書く場合は現代仮名遣との違ひも少ないものです。それに対して後者は、親や祖父母が旧字を使つて手紙をよこす、書道を本格的に習つてゐる、戦前の本を読むのが好き、仕事上必要な知識、といつた場合は別として、触れる機会も今では少なくなりました。
 「正かなづかひ 理論と實踐」には、現在おまけとして「旧字虎の巻」を一緒に配布してゐます。これは使用頻度の高い漢字に絞つて掲載した、旧字と新字の対応表です。おまけにしては評判が良かつたのと、ネットでいろいろな人の意見を見ると、旧字だらけの文章を読むのに苦労してゐる人が結構多いと感じたので、今回、PDFファイルをウェブでも公開する事にしました。

http://osito.jp/minkana/kyuji.pdf

 A5サイズ、3ページです。印刷する場合は、Adobe Readerの「小冊子の印刷」機能(その際、「綴じ方」は「右」を指定)を使用するとA4用紙の両面に印刷出来ます。印刷方法はAdobeのサイトを御覧下さい。
http://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cpsid_91498.html

 これは飽くまでも簡易版ですので、本格的な旧字・新字対応表が必要な方は、現代表記のハンドブックのやうな書籍を購入なさる事をおすすめします。本来は新字や現代仮名遣で日本語を書く為の資料なのですが、目的外の使用法として、逆に旧字や歴史的仮名遣で日本語を書く為の資料としても非常に便利ですし、私もこの種の書籍で小・中学時代から旧字を沢山覚えました。

 また、「此」「其」「屡」等、旧字ではないが漢字制限のため使用される事の少なくなつた漢字については、この表では網羅してゐませんが、今後これについても使用頻度の高いものを中心にまとめてみる事を検討中です。

お詫びと訂正

 なほ、「旧字虎の巻」の以前の版には、「巖」の新字が「厳」になつてゐるものもありますが、これは間違ひで、正しくは「巌」または「岩」です。お詫びして訂正致します。