くまちゃんだけど、コミティアにサークル参加してきたよ

5/4に東京ビッグサイトで開かれた同人誌即売会コミティア」に、初めてサークル参加してきました。
私が初めて一般参加した同人誌即売会が、有名なコミックマーケットコミケ)ではなくて、オリジナル作品専門(つまり漫画やアニメのパロディ本は頒布していない)の「コミティア」。この存在を知ったのが1998年の夏でした。私のお気に入りの同人漫画作家さんがコミティアで本を頒布するということだったので、興味を持って行ってみたのがきっかけでした。池袋サンシャインシティ文化会館の、こぢんまりとした会場で、ちょうどフリーマーケットに似た雰囲気で和気藹々と、みんな自分たちの描いたオリジナルキャラクターの漫画を頒布していました。
子供の頃、新聞漫画と学習漫画以外は家で読めず、漫画というものに比較的疎かった私は、その会場で自分の好みの作品が見つかるかどうかなんて、全然期待していませんでした。ところが、いざ会場に着いてみると、驚くことに、とにかく扱っているジャンルの広いこと広いこと。自分の感性に合った作風の漫画が次々と見つかり、どれを買おうか悩むほど。こんな体験は初めてでした。
私もいつか上手にイラストや漫画を描けるようになって、コミティアコミケのような同人誌即売会で自分の本を出したい。そう思ったのが、この時でした。
この夢がかなったのは、あれから10年後の2008年のこと(もっとも、イラストは苦手な方だったので、「評論・情報」カテゴリで、文章で勝負でした)。そして今年の春、この夢の原点の場所であるコミティアに、ようやく念願かなってサークル参加することができました。

サークルチケットがMOTTAINAI!

さて、当選通知の封筒には、サークルチケットが3人分入っていました。当初私は一人だけでサークルスペースにいる予定でしたが、いざサークルチケットの実物を目にしてみると、2枚分余ってしまうのが実にもったいない。
そこで、「売り子さん(サークル参加者)募集」の告知を出してみると、応募者が一名来てくれました。ありがたい限りです。

「お誕生日席」がMOTTAINAI!

当初の予定では、コミティアでは新刊は出さない予定でした。前回の冬コミで残った在庫分だけ持っていって、のんびり売ろう、と気楽に構えていました。
ところが、発行されたティアズマガジンコミティアのカタログ)を開いてビックリ。「島角(しまかど)」とか「お誕生日席」と呼ばれる、島の一番端の、比較的目立つスペースが割り当てられていたのです。
うちはコミティア初参加ですから、客が多くて混雑するのか、それとも少な目なのか(特にコミティアのスタッフには)わからず、安全のために島角が割り当てられたのかもしれません。そういえばコミケ初参加の時も、島角ではなかったけど、その隣が割り当てられたのを思い出しました。
こうなったら、せっかくのこのスペースを有効利用しないともったいない。以前はてなダイアリーはてなハイクで書いたネタをふくらませて、8ページのコピー本を突貫工事で作成することにしました。

初参戦の戦果は如何に?

サークル参加者の入場開始は9:00から。初めて顔を合わせた今日の売り子さんは、真面目そうな好青年(もちろん男子)。サークル参加経験もあるとのことで、頼もしそうです。
初めてコミケにサークル参加した時は、自分のスペースの設営にかなり手間取っていましたが、もう3回目、だいぶ手際よく設営できるようになってきました。

11時になり、一般参加者が会場に入ってきました。毎度のことですが、「評論・情報」ジャンルは列や人だかりができるなんて事もなく、ほどよく人が通る、比較的まったりとしたエリアです。うちのサークルスペースにも、少しずつ人が来るようになってきました。
とは言え、コミケの時とは少々状況が違ってはいました。客の年齢層や男女比はコミケと大差ないのですが、見本を立ち読みしてくれたお客さんに対する、実際に買ってくれたお客さんの比率(私は「打率」と呼んでいる)が、結構低いのです。コミケでは7割か8割行っていたのですが、コミティアでは2割か3割程度。もっとも、無料のコピー本以外は既刊本ですし、コミケより規模は小さいので、同じ条件で比べることはできませんが、コミケコミティアの客層は、一見同じように見えて実は少し違いがあるのかもしれません。よく言えば「衝動買いをしない」「選ぶ目が厳しい」ことの表れでしょうか。
最終的に、「どうして女の子のイラストばかり描くの?」「どうしてカノジョをつくろうとしないの?」とも22冊、「どうして詐欺って気付かないの?」(プロト版/無料)を60冊頒布することができました。お買い上げ/お受け取りくださった皆さん、ありがとうございました。
※なお、通販も受け付けています。詳細は https://osito.jp/dojin/ へ。

それから、店番をお手伝いしてくださった&面白そうな同人誌を教えてくださった(ルビコンハーツの「猫と少女」が特に良かった!)売り子さん、それからはてなちゃんチロルチョコカラースター?を差し入れしてくださったはてなハイカーさん、ありがとうございました!