房総散歩

木更津駅近辺のレトロ建築物巡り



安室薬局。装飾がとてもレトロです。

近くには、こんな建物もありました(かなざわ美容室)。


「レディースサークル ひまわり」。今はもうやっていませんが、かつては女性向けのカルチャースクールだったようです。
中原淳一が出していた婦人雑誌「ひまわり」にインスパイヤされたサークル名…かどうかはわかりませんが。

はまだや。昭和モダンな「ひまわり」の向かいには、こんな和風そのものの建物も。

縄で作ったタコのオブジェって、何のためにあるの?

 千葉県のごく一部の地域には、この写真のような「縄で作ったタコやエビや人形」やサイコロなどを、道の間に高く張った縄につり下げる、という風習があります。

 私がこの風習に気付いたのは、数年前のことです。木更津市には、中島という漁師町がありますが、そこだけ周囲の集落とは少し違った雰囲気を醸し出しています。集落の道路のあちこちに、このようなオブジェが飾ってあるのです。

 ずっと不思議に思っていましたが、ネットの情報によると、どうやらこれは「道切り」とか「辻切り」といって、道を通ってやって来る悪霊退散のおまじないなのだそうです。しめ縄に近いのかもしれません。場所によっては、「大漁祈願」とか「家内安全」と書かれたお札が下がっていたりしたので、それに加えて集落の繁栄と安泰を願う意味もあるのかもしれません。
 木更津市内でも、今ではごく限られた場所でしか見られなくなってしまった習慣です。中島を一歩離れると、隣の金田でも中野でも、こういう飾りを全然見かけなくなるといった具合で、この縄はまるで「結界」のようです。

 なお、お隣の袖ヶ浦市には、浮戸川にかかる橋に、似たような、縄で作ったタコを飾る風習があるようです。これも似たような意味があるのでしょうか。いずれ、地元の人に聞いてみようと思います。