どうして女の子のイラストばかり描くの?

 男にしろ女にしろ、漫画っぽいイラストを描くのが好きな人の中には、男の子よりも女の子のイラストばっかり描きたがる人が少なからずいます。今のところ、私もその一人に含まれるかもしれません。
 しかし、それはどうしてでしょうか。
 こんな質問を受けると、いかにももっともらしい説明を付けた心理分析ゴッコを試みる人々もよく見かけますね。母親に対する愛情とは「肉親に対する恋愛感情の一形態」であるなどとうれしそうに説明するような連中なら、この現象をどう説明するか、何となく想像が付きます。
 でも私は、そういう疑似科学じみた心理分析は、はっきり言って大嫌いです。先の母親への愛情の例など、ものによっては、人間の自然な感情に対する侮辱だとすら思っています。
 もっと簡単な説明がいろいろあるはずです。

百聞は一見に如かず

 そこで、はてなの新サービスである「はてなハイク」を使って、この質問に対する私の答えを少しずつまとめ始めています。
 イラストを描く機能も付いていますが、ただ文字を書いて説明するよりもインパクトのある説明ができて非常に便利です。また、このお題に対する答えを書けるのは私一人だけではありません。他の利用者も一緒になって答えを考えて出したり、☆で評価したりする事ができます。
 ゴチャゴチャ能書きを垂れるのはこれくらいにして、早速私の答えを紹介します。



 まず、技術面から。女の子キャラを描くとなると、髪の毛を豊富なバリエーションから選べるのは本当にありがたいし、楽しみにもなるものです。



 すごく手抜きですね。男の子キャラは着物とかでもない限り大抵ズボンなので、手抜きは許されません。
 でもホントは、この洋服の中の体の骨格がどうなっていて、だからどういう姿勢になるのか、どう体のバランスを取ってるのかをきちんと理解していないと、もっと上手な絵は描けませんので悪しからず。



 次に、「数ある題材のなかから、あえて“少女”を選ぶ意味」について。
 「読者の恋愛感情をくすぐる」うんぬんは誰にでも思い付きそうな回答かもしれません。とは言え、ベタな絵でお茶を濁しそうな私よりも、別の人が絵で描いて説明した方がもっと面白い回答になりそうだったので、私はあえて外し、別の面からアプローチしてみました。
 これは女の子に限ったことではありませんが、少年少女を題材にするなら、「成長」というテーマをわかりやすく描ける利点があります。



 少女時代とは、あっという間に過ぎ去る「はかない」もの。まるで桜が咲いてはすぐ散ってしまうかのようです。
 ポエムが長過ぎたのはちょっとわかりづらくてペケだったかも。



 「かわいい」ってのはすごく大切です。親しみの感情を湧き起こし、心を和ませる効果があります。良い方向で有効活用しない手はありません。



 今日の最後は「とんち」っぽい回答を。
 意外や意外、思い付きで描いたネタにこんなに沢山☆をもらえるなんて思いもしませんでした。
 「家族や親族等を表す言葉」の他に「感情を表す言葉」や「音を表す旁(つくり)としての利用」など、幅広い用い方がある事が、「女を含む漢字」の多さの秘密なのかもしれません。


 今回は私の回答に絞って紹介してみましたが、他の利用者の回答も、もっとユニークなものがあって非常に参考になります。私も今後ネタが尽きるまで回答を載せていこうと思っています。続きはこちらで。
どうして女の子のイラストばかり描くの?
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2011/05/17追加:

「女の子のイラストを描く17の理由」。以前「モーニング娘。学会」で使った資料をここにも貼っておきます。なお、その時の記事は下記参照。
モーニング娘。学会に出ます
モーニング娘。学会に行ってきました(上)
モーニング娘。学会に行ってきました(下)