メイド喫茶「シャッツキステ」――古い洋館に迷い込んだ気分に

 秋葉原に隠れ家的なメイド喫茶を発見した。「シャッツキステ*1という名前で、牛丼サンボの向かいのビルにある。
 アニメやゲームの萌え萌えポスターが所々に貼られた長い長い階段を5階まで上り尽くすと、そこにはコンクリートジャングルとは縁遠い異空間が待っている。古い洋館のように古めかしい内装にアンティークな家具と全体的に落ち着いた雰囲気。ウェイトレスさんも森薫先生の「エマ」という漫画から飛び出してきたかのような、19世紀英国風のロングドレスの落ち着いた正統派メイド服。昔風の鍵を精算時の伝票代わりとして渡されるのだが、洒落っ気があって良い。
 脱サラした人が個人経営で始めた、郊外や田舎にあるカントリーハウスっぽいお洒落なレストランとか*2、そんな雰囲気が好きな人には是非ともおすすめしたい。そういう店の店員さんが古風なメイド服を着ているといった雰囲気を連想していただければ話は早い。
 30分500円で、紅茶は飲み放題らしいのだが、唯一の不満は、お茶とクッキーしか出ないことくらいだろうか*3。本棚には「ふしぎの国のアリス*4などの素敵な絵本や、メイドさん関連や英国関連の本など、いろいろ並んでいて、漫画喫茶ならぬ読書喫茶といった雰囲気でリラックスして楽しめる店である。
 店員がアイドルみたいになってるにぎやかなメイド喫茶よりも、落ち着いた雰囲気のところでお茶したいという人には、私はこれまで「キュアメイドカフェ」や「ワンダーパーラー」をすすめてきたが、この店もまた素晴らしい。秋葉原に寄った時には是非一度足を運んでみてはいかが。


 ところで、メイドさんのいる店ではないが、秋葉原の喫茶店の「えびはら」は、時々営業をほのめかす貼り紙がしてあることがあるのに、いつ見ても閉まっているところしか見ない*5
 「コーヒー(チャイム*6付き)」を出していた「喫茶いこい」は、私が行こうと思った時には既に廃業してしまっていたが、この謎の喫茶店「えびはら」も、店がちゃんと営業しているうちに是非一度は行っておきたい。

*1:ドイツ語で「宝箱」の意。

*2:私の地元にはそんな雰囲気の店が結構ある。袖ヶ浦市長浦の「はなこども」とか、木更津市矢那の「ヴェール・フォンセ」とか「ジヴェルニー」とか。

*3:飲物の持込もできるらしいので、コーヒー党の皆さんもご安心を。ただしアルコールはダメだし、愛煙家には残念なことに全席禁煙です。

*4:もえたん」のイラストで有名なPOPさん版もあった。

*5:一説によると、営業時間は平日の午後1時〜3時らしいが、そういえばこの時間帯に行った事は一度もない。

*6:柿の種のことらしい。