アキバの喫茶店二景

 まずは純喫茶の話題から。いつも「本日休業」の札が掛かっていて、既に営業していないと思われてしまっている事も多い喫茶店「えびはら」(地図)であるが、この貼紙を見る限り、どうやら今でも店が続いているらしいです。


 メイド喫茶RoyalMilk」の階段に書かれていた文句。お屋敷というより雑居ビルなんですが、お約束なので笑って許してやりましょう。ちなみに3階にも「東京メイド喫茶 tiara」という別の店があります。

 メイドさん好きには大きく分けて「ブリティッシュ」と「フレンチ」の二つの派閥があり、前者は19世紀英国ヴィクトリア朝のクラシックでストイックなスタイルが好きな人、後者はチョットお色気な可愛らしいふりふりミニスカートで「ご主人様」と懐かれるのが好きな人。さっきの「RoyalMilk」は両方のスタイルのメイドさんがいるのがユニークな店だったりします。とは言え、ピンク色を主体とした内装に、客を「ご主人様」と呼ぶなど、店の全体的な雰囲気はフレンチに傾いているのですが。
 私は「本来メイドさんとはお屋敷を下で支える脇役であって、周囲から浮くほど目立ち過ぎる存在であってはいけない」と常日頃主張するブリティッシュ派であり、いくらメイド喫茶ブームだからと言っても真面目なブリティッシュ系の店が少ない事を嘆いているのですが、最近知りました。メイドさんはいないけどブリティッシュ派にはうれしい店がアキバに出来たことを。秋葉原駅前プラザビル2階の「ヴィクトリアンパブ ザ・ローズ&クラウン」と言って、レトロ英国調のパブ&レストランなのだとか。「ぐるなび」の紹介によると、「平均予算\2,500」ということで、普段メイド喫茶の軽食(平均予算 数百円〜千数百円)で済ませている人にはちょっとしたゼイタクかもしれませんが。しかし、レストラン「馬車道」がきっかけでこういう世界を知った私のそもそも求めていたのは、飽くまでもレトロな雰囲気(であり、極端な話、その条件さえ満たしていれば、若い女の子のウェイトレスは必ずしも必要なく、おっさんやおばちゃんがウェイターやウェイトレスをやっていても全くOK)であるから、原点回帰でまたレトロな店に挑戦してみようかと思っています。

(2005/11/06補足:後に「ザ・ローズ&クラウン」に行ってみたが、アルコールを注文しなくてもレストランとして使える店であることが判明した。実際、ランチタイムに行ってみたが、自分と同じで酒を飲まない客も多かったから肩身の狭い思いをしなくて済んだし、子供連れもOKなようだ。飲まないのであれば価格もそんなに高くはなくて、数百円〜千数百円あれば普通に食事できる。)