「国民年金は払い損」?

 そんな時代はもう終わった。もうすぐ、国民年金保険料未払者に対する強制徴収が始まるという。払えないなら財産差し押さえという最終手段にまで訴えるという話だ。

 私は、「払い損の国民年金なんかに頼る奴は馬鹿だ」とこれまでさんざん言われ、払うべきか、払わざるべきか、悩み続けてきた。これで国民年金保険料を払うべき正当な理由がやっと見付かったので、ようやく心おきなく払えるといったところだ。正直者がいつも馬鹿を見るわけではない。国民年金保険料を真面目に払う人を馬鹿呼ばわりしてきた奴らには、ざまあ見ろ、といったところだ。

(もちろん、国民年金の支給額は、せいぜい月六万ちょっとにしかならないから、老後それだけで生活するのも無理な話だ。しかし、全くないよりは、あった方が良い。もしかしたら、田舎にこもって貧乏生活すれば六万でもギリギリ生活できるかもしれぬ。それが無理としても、もっと額を増やしたければ国民年金基金に入れば良い。それに、老人になったら全く仕事してはいけないという決まりはない。)

 早速来週銀行に行って、国民年金保険料の未納分をいっぺんに返して、あと口座引落の手続きを済ませてこよう。さあ、これでもう、通帳は絶対他人に見せられなくなった。NHK受信料(二倍請求されてもおかしくない程は極端にしても、無くなっては困るほどよく見ている)も国民年金保険料も真面目に払っている証拠が残っている通帳など、利己主義者のドキュン共に見せられるはずがない。