「暮しの手帖300号記念 特別号」を入手せよ!

おはよう、フェルプス君。今回の任務は
暮しの手帖300号記念 特別号」を入手せよ!
である。方法は以下の通り。

  1. 書店へ行く。
  2. 婦人雑誌コーナーへ向かうこと。目当ての本はそこにある。
  3. そのままレジへ向かい精算せよ。

 最初は恥ずかしいだろうが,それは敵の陰謀だということを肝に銘じてくれ。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ或いは社会的に抹殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る。
 なお、このテープは自動的に消滅する。

 さて、私は今日、この世におぎゃあ言うて生まれて初めて「暮しの手帖」いう雑誌を買うてしまいました。書店でパラパラ立ち読み程度ならあるんですが、ポケットマネーで購入したのは初めて。
 もしあなたが男なら、第一関門は婦人雑誌コーナーの奥様方、そして第二関門は書店のレジのおばちゃんかもしれません。しかし、私たちが思っているほど、相手は気にしているわけじゃないものです。男が婦人雑誌コーナーを物色したところで、どうせ同じコーナーにある、男性向けの料理の本を探しているのではと思われるくらいが落ちでしょう。それに、毎日のようにプレイボーイとかペントハウスとか買ってるお客さんを相手にしているレジ係のこと、たかが男が「主婦の友」を買おうが、全く健全そのものです。ましてや、大半の読者は主婦層とは言え、あえてジャンル分けするなら「家の光」みたいな家庭雑誌といったところの「暮しの手帖」を買うくらい、全く大したことありません。
 むしろ、「暮しの手帖の男性読者がいるってことを気付かせて、書店のおばちゃんをビックリさせてやろう」くらいの心意気で! 万が一の時は、「お母さん(=母もしくは妻)にお使いを頼まれた」と言い訳するという、よく使われる切り札がありますね……ってバレバレなので使わないように。


 ……という、一部の人には懐かしい?出だしで初めてみましたが、今回わざわざ「暮しの手帖」を買ってきたのは特別に意味があるのでありまして、「暮しの手帖300号記念 特別号」なのであります。つまり300号分のおいしいところ取りでございます。独特の書体の題字や挿絵で有名な花森安治のデザインがいっぱい、川端康成草野心平福田恆存三島由紀夫ほか著名人のエッセイがてんこ盛り、昔の記事、それも昭和20年代の記事がいっぱいだから当時の人はわあ懐かしい、その時代を生きてなくたってレトロで楽しめる。しかも昔の正字正仮名の記事はそのまま載せているから、当時の雰囲気が味わえる上に、知らぬうちにかなづかひと漢字の勉強になっているという、一石二鳥どころか何鳥にもなるわけです。普段は家庭雑誌というものに興味ない人でも、文学好きとレトロ好きなら、この号だけは是非とも買うべし。

リンク

 暮しの手帖社

おことわり

 なお、「はなごよみ」ウェブサイトには「暮しのウヱブ手帖」というセクションがありますが、暮しの手帖社の公式サイトでも、非公式ファンサイトでもありませんので悪しからず。勘の良い方は以前からお気づきでしょうが、この雑誌の名前をもじったものです。