コミケに潜入せよ!(2/2)

1998/12/29より続く……)


 そして第2日目。私は特に行列の出来るほどの人気サークルへ行くわけではないので、混雑する10:00頃を避けて11:30頃に会場入り。

 まずは、少女漫画FC(ファンクラブ)系のエリアへ。目当てはNHKアニメ「あずきちゃん」関連の同人誌。MAYHAREさん(昔あずき系同人誌では有名なAZ-CLUBを出してた)の「petit AZ」とか、西野(弟)さんのあずきちゃんバッジやポストカードなど、盛りだくさん。さすがに全部買ってたら金が足りないほどなので、知ってる人の描いたのとか気に入ったのから買うことに。
 ネットでよく見かける人もあちこちにいたので、「こんにちは〜Kan-chanです」と声をかけると、喜んで返事してくださいました。中には、私が教えた「あずきちゃん」のスペイン語版があるという情報が本の題名のヒントになったという作者もおられたのを知って余計うれしかったものでした。


 次にママ4系のエリアへ。ママ4オルゴールなるものと、同人誌を数冊購入。
[ぽろり君メモの使い方例]
 途中で「へりタコぷーちゃん」のぽろり君のメモなるものを発見。これはぷーちゃんファンなら抱腹絶倒のアイディアなのであるが(わからない人はファンに聞くべし!)、このように使うのである。(家族の他の者はぽろり君の正体を知らないためか、この写真の通り私の部屋に置いておいても何も言われなかった! これはうれしい)


 最後に創作少女系の売場で、谷原ひなたさんの「白色りぼん」の新刊を手に入れてとりあえず今回の任務は終了。混雑を回避すべく、早めに帰宅するのだが、さっき買った同人誌をとりあえずもう一度見てみることに。


 何じゃこりゃ〜〜!!


 事もあろうに、全二十数冊中、一冊に、トンデモナイのが!! それはその本全体のごく数ページだけなのだが、我がいとしの(笑)あずきちゃんが事もあろうに裸でレズっぽくイチャイチャしてるような変な絵が!! こういう本を買うつもりはなかった!と、私はくやしさに歯ぎしりした。


 これは半分は私の手落ちであった。私は健全な絵しか描かない作者は信頼してるし、こういう作者の本は確認をかなり省略してもハズレ(=私の場合、18禁本)をつかまされる心配はほとんどないことは、私の経験からわかる。
 しかしながら、共同作品とか、知らない作者となると話が違う。私も知らない作者の本の場合は特に念入りにページチェックしてから買っていたはずなのだが、問題の数冊は数ページをチェックしたきりで、かなりチェックが甘かったのがいけなかった。健全系しか描かない作者の作品が掲載されているからと、共同作品のチェックも少し甘かった(非健全系作者も混じっている可能性がある)。そんなわけで、その作者には大変失礼で恐縮だが、途中で駅のゴミ箱にポイさせていただいた。


 まあ私だからまだよかったものの、これが「なかよし」であずきちゃんを知った小・中学生だったらどうなってただろう。他人事ながら心配である。
 コミケで本を選ぶ時は、こればっかりはいつも気を付けておいた方がよい。健全系しか描かない方針の作者であり、過去の実績も知っているなら信用が置けるけれども、初めて知った作者だとか、共同作品であるならばチェックは念入りに(数ページきりではなくとりあえず全ページパラパラと)した方がよいであろう。
 もちろん、誤解のないように付け加えておくと、同人誌はそんな作品ばかりではないし、健全で面白い作品が山ほどある。私の買ったほかの作品はみんな健全系であり、とても楽しく読んだことを最後に付け加えておく。