「りぼん」の全員プレゼントに応募せよ!(5/5)

1997/05/02より続く……)

 さて,肝心の全プレの中身はどうしたかって? 所持したり飾ったりするのは問題ないけど,身につけるのにはだいぶ抵抗がある品物である。
 妹はまだ小学生だが,我が家の方針で少女漫画は買えないことになっている。だけど,同年代の友達がりぼんに出てくる登場人物の似顔絵を上手に描いている横で,(私もこんな絵をうまく描けたらいいなぁ)と見続けている妹のことを思うと,ちょっとかわいそうに思う。だから私は,機会があるごとに,りぼん付録等,私の要らなくなった少女趣味*1グッズをこっそり妹にあげている。
 くるみちゃんのキャラクターウォッチも,いずれ妹にプレゼントしたいと思っている。でも,問題が一つあった。弟にも何かやらないと,もめるんじゃないかなぁ?


 さて,りぼん全プレのことがきっかけになったのか,今日,私の部屋に母親のガサ入れが入ってしまった。幸い被害は最小で済んだが,新潮文庫の「赤毛のアン」シリーズや「少女パレアナ」「若草物語」などをゴミ収集所に持ってかれてしまった。警備体制が緩んでいたのが祟ったらしい。
 母は,そういう作品を読むことは,いわば「女を見続けて情欲を抱く」ことだ(Matt.5:27-8),だから宮崎勤のように犯罪に走る一歩手前だ,などとおっしゃって,どうにか理由付けをしようとする。可哀想に,聖書の一字一句をよく読んでないらしい。確かに私は女を見ることはある(見ないと言えば山の中にこもる以外ないだろう)けど,キリストの言ったように,情欲を抱いて見続けるなんて考えも及ばない。まして,実在の人物ならともかく,物語の主人公に情欲を抱き続けるだって? どんなに感動できるドラマを見ても涙一つ流せないほど,架空世界をさめた目で見てしまっている私には,そんなことなどできない。

 でも,りぼん全プレ計画ではちょっとはしゃぎ過ぎた部分もあったろう。熱しやすく冷めやすい私のこと,熱はしばらく冷ました方がいいのかもしれない。

*1:ここでの「少女趣味」とは「乙女チック」の方の意味。「少女趣味」という言葉をロリコンの意味に使うのは誤用。