小川榮太郞「おーい、文壇人諸君!」の歴史的仮名遣をチェックしてみた

 最近は、文芸評論家の小川榮太郞に関する話題がネットで盛んです。小川氏が新潮45に書いた内容はLGBT問題について誤解を広めかねない内容なので、私は小川氏の書く内容については擁護するつもりがない事を、あらかじめお断りしておきます。

 歴史的仮名遣で文芸活動を実践する私として気になった事が一つあります。小川氏がフェイスブックに書いた投稿「おーい、文壇人諸君!」の「歴史的仮名遣に誤りがある」「中途半端だ」とする意見をネットで見掛けました。果たしてそれは本当なのか。

小川 榮太郎 - 【おーい、文壇人諸君!】... | Facebook

 そこで、この文章の仮名遣を私が勝手に校正してみました。
 青色:歴史的仮名遣として正しい箇所
 黄色:歴史的仮名遣としても現代仮名遣いとしても正しい箇所
 赤色:歴史的仮名遣として誤った箇所

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 再び繰り返しますが、私はこの文章の内容については必ずしも擁護しません。しかし結果は「完璧な歴史的仮名遣」でした。一箇所か二箇所は赤色のマーカーで塗りつぶして「歴史的仮名遣の決まりに従って書くなら、これが正しい仮名遣です」と注釈を入れる事になるかと思ったら、そんなのは一箇所もありませんでした。

「『い』を『ひ』で書くのが歴史的仮名遣」ではなかったの?

 学校の古文の授業では「『ゐ』『ゑ』は『い』『え』」「『かう』『さう』等は『こう』『そう』等」「単語の最初の字以外の『はひふへほ』は『わいうえお』」等と、「歴史的仮名遣を現代仮名遣いに直す法則」を学ぶ事があります。
 しかし、「この法則を逆にすれば、現代仮名遣いから歴史的仮名遣に直せる」わけではありません。それが出来れば苦労はありません。
 実は、歴史的仮名遣では、同じ「イ」で発音するかなを、言葉によって『い』『ひ』『ゐ』の三つで書き分けるのです。
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 現代仮名遣いでも

  • 同じ『ワ・エ・オ』で発音する言葉でも、『くっつきの は・へ・を』や『こんにちは』『こんばんは』は『わ・え・お』ではなく『わ・え・を』で書き分ける
  • 同じ『ジ・ズ』で発音する言葉でも、『ちぢむ』『つづく』『はなぢ』『きづく』等は『じ・ず』ではなく『ぢ・づ』で書く
  • 同じ『エー・オー』で発音する言葉でも、『せんせい』『ねえさん』『おうさま』『おおかみ』と書き分ける

規則がありますが、歴史的仮名遣にはこの種の法則がもっとたくさんある、と思っていただければ話は早いです。
 少し脱線しますが、上に挙げた三つは正確には「歴史的仮名遣にたくさんあった、発音に対するかなの書き分けの法則のうち、『歴史的仮名遣に基づく書き分けの決まりを残さないと、歴史的仮名遣に慣れた世代にとって違和感があまりにも大きく、現代かなづかいへの移行を猛反対されて国語改革が失敗しかねないので、譲歩してそのまま、またはアレンジして残した」部分です。当時は、現代かなづかいを作った国語審議会のメンバーも「新しい仮名遣で学ぶ子供達はそれらの言葉も『わ・え・お』等と書くのが自然なはずで、旧来の『は・へ・を』はそのうち淘汰される」と思ったらしいですが、不思議な事に、現代仮名遣いで教育を受けた私達の世代も『は・へ・を』の方がやはり自然なものです。

歴史的仮名遣でも音便は発音通り書く

 「現代仮名遣いで『わいうえお』と書くかなを、歴史的仮名遣で『はひふへほ』と書く事がある」のは事実です。その一つが、ハ行で五段・四段活用する動詞です(ただし「~おう」は「~ほう」ではなく「~はう」になります)。
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 その他にも「しあはせ(しあわせ)」「かほ(かお)」等の言葉をハ行で書きます。
 一方、「ない」は元々「ない」と書きますし、「短い」などの形容詞や、「~について」等は「短き」「つきて」の音便で、ハ行とは特に関係ありません。それで「い」のまま書きます。
 言葉によっては「ゐ」の字で書く事もあります。
居る:ゐる
要る、入る、煎る、射る:いる
と書き分けます。その他、「ゐのしし」「ゐなか」、漢字だと「居」「井」で書く「イ」(ゐざかや、ゐど等)、動詞では「用ゐる」「率ゐる」も(居るに由来する複合語らしいので)「ゐ」で書きます。

コンピュータで歴史的仮名遣入力

 時々、「わざわざ仮名遣の異なる部分を消して書き直してるの?」「わざわざ辞書登録してるの?」「旧漢字の場合はは外字を作ってるの?」と聞かれる事があります。しかし今はその必要がありません。Windows/Mac版のATOKでは標準機能として、歴史的仮名遣で書く機能が既にあります。その他のかな漢字変換システムでも、歴史的仮名遣による変換辞書をインストール出来る場合があります。
 詳しくは拙著「コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門」をご覧下さい。冊子版は「とらのあな」通販でもご購入いただけます。

「コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門」ダウンロード
はなごよみ 押井徳馬 コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門 2018増補版 - とらのあな全年齢向け通信販売

歴史的仮名遣は文化

 インターネットは、どんな言語・どんな表記も拒みません。
 世界中の人々が英語や日本語だけでなくあらゆる言語でウェブサイトを制作したりツイッターに投稿したりします。管理者の決めた決まりが特にない限りは、英語であればイギリス英語でもアメリカ英語でも大丈夫。中国語であれば繁体字で書く人も居れば簡体字で書く人も居ます。「人工言語」を作ってそれで書く人も居ます。古くからあるエスペラント語に限らず、数多くある様です。
 日本語についても、管理者の決めた決まりが特にない限りは、現代仮名遣いでも歴史的仮名遣でも書く事が出来ます。

 かつては、旧漢字や歴史的仮名遣による表現活動が今ほど自由に出来ない時代がありました。旧漢字や歴史的仮名遣での出版に理解のある出版社を見付ける事からして一苦労。「それは出来ない」「新漢字や現代かなづかいに直さないと出せない」が当たり前の返事。それもそのはずです。印刷所の活字は1949年に「当用漢字字体表」が出来て、1950年代には新漢字の活字にどんどん更新されて旧漢字の活字がなくなりつつありましたし、旧漢字や歴史的仮名遣のわかる校正者も少なくなりました。苦労してやっと理解のある出版社を見付けたと思ったら、今度は誤植がひどい、といった具合でした。「新漢字や現代かなづかいに直せばこんな苦労は要らないのに、そこまでして旧漢字や歴史的仮名遣で出す必要があるのか」とあきらめた作家もきっと多かったはずです。ここまでは現在も大体同じです。
 しかし今では、紙のメディアで出せなくても「インターネット」があります。自分でウェブサイトやブログを作ったり、ツイッターフェイスブックに投稿すればいいのです。紙のメディアにしても、今はコンピュータによるDTPがあります。旧漢字でも歴史的仮名遣でも自由に組版して、印刷所にPDFファイルを入稿すればいいし、印刷料金も昔と比べてかなりお手頃になりました。

 今や絶滅危惧種歴史的仮名遣ですが、これは文化です。歴史的仮名遣による表現の文化が「剥製の様な死んだ文化」としてではなく「生きた現代の言葉」として残って欲しいと私は願ってますし、無理のない範囲でネットや同人誌による表現活動を実践中です。

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歴史的仮名遣に関する質問箱

 歴史的仮名遣で現代の言葉を書く事について、よく聞かれる質問をまとめてみました。是非ご覧下さい。
正字正かな質問箱

「本の杜13」にサークル参加します

「本の杜13」にサークル参加します。

日時:2018/9/22(土) 11:00~15:30 ※土曜日です。日曜日ではありませんので要注意!
会場:川崎市産業振興会館 9階 第三研修室
サークル名:はなごよみ

当日頒布予定の本は以下の通りです。無料パンフレットもあります。
(本によっては、うちのサイトの同人誌紹介コーナー http://osito.jp/dojin/pubs/ に見本PDFがあります。)

歴史的仮名遣による同人誌
コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門 2018増補版
みんなのかなづかひ 創刊準備號、創刊號、2018 (歴史的仮名遣による文芸同人誌)
歩みの念 1・2

■アイドル評論、アニメ評論、その他
モニ・セイクレッド ~アイドルまとめサイトの作り方~ (ハロプロまとめサイトの作成ノウハウ)
NAGANO! (ファイブスター物語の紹介)
ガンダムの見方 (全ガンダムアニメの紹介)
薬識手帖 (クラシック柄のお薬手帳

今でも現役、歴史的仮名遣による文学

歴史的仮名遣は古文専用、または文語体専用の時代遅れの表記」と誤解したり、「現代の文学は現代仮名遣いで書くべきだ」と主張する人は国語学者の中にさへ、少なからず居ます。
しかし実際には、歴史的仮名遣は今でも死んでゐません。「現代の言葉」としての歴史的仮名遣による文学作品が、細々とではありますが、生み出されてゐます。俳句や短歌についてはご存知の方も多いでせうが、それ以外の詩歌等も今なほ綴られてゐます。

最初にお断りしますが、歴史的仮名遣を「現代の言葉」として使用する人のすべてが「反現代仮名遣い」とか「歴史的仮名遣こそ正統表記である」と云ふ立場であるとは限りません。単に表現技法として気に入つてゐるだけだつたり、戦前の文豪のリスペクトだつたりと、動機は人それぞれです。以下に紹介する作者の歴史的仮名遣に関する立場と、私の主催する同人誌「みんなのかなづかひ」のそれとを混同する目的はありませんし、恐らく違ふと思ひますので、念のため書いておきます。

小津夜景「フラワーズ・カンフー」(発行:ふらんす堂

先日、明大駅前の古本屋(新品の文芸同人誌もあつた)「七月堂」で偶然見掛けました。ウィキペディア情報によると、フランス在住の俳人らしいです。
歴史的仮名遣だからといつて古めかしい文体なのではなく、現代語の表現を取り入れたり、内容も現代的で新鮮です。
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fragie.exblog.jp

生き事 13号(発行:生き事書店)

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先ほどの本の隣にあつたのが、この同人誌でした。久谷雉さんの詩は、現代仮名遣いのものだけでなく、歴史的仮名遣の口語文によるものもありました。現代的な感性の文体で、作品によつてはエロスの世界を綴つてゐたりします。

「おもしろ同人誌バザール・プチ」にサークル参加します

「おもしろ同人誌バザール・プチ」にサークル参加します。コミケの後に是非お寄り下さい!

hanmoto1.wixsite.com

日時:8/11(土) 12:30~19:00 ※「おもしろ同人誌バザール・プチ」は8/10-12開催ですが、うちのサークルは2日目のみ参加します
会場:JR・りんかい線「大崎」駅南口改札前自由通路​「夢さん橋」
サークル名:はなごよみ

当日頒布予定の本は以下の通りです。無料配布パンフレットもあるかも!?
(本によっては、うちのサイトの同人誌紹介コーナー http://osito.jp/dojin/pubs/ に見本PDFがあります。)

歴史的仮名遣による同人誌
コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門 2018増補版
みんなのかなづかひ 創刊準備號、創刊號、2018 (歴史的仮名遣による文芸同人誌)

■アイドル評論、アニメ評論、その他
モニ・セイクレッド ~アイドルまとめサイトの作り方~ (ハロプロまとめサイトの作成ノウハウ)
NAGANO! (ファイブスター物語の紹介)
ガンダムの見方 (全ガンダムアニメの紹介)
薬識手帖 (クラシック柄のお薬手帳

「みんなのかなづかひ2019」の原稿募集中

次回は2018年11月発行予定です。テーマは現在検討中ですが、「現代社会と歴史的仮名遣」は如何でせう。
現代仮名遣いが圧倒的に優勢な現代のこの社会において今でも歴史的仮名遣を実践してをられる方は、

  • どんな切つ掛けで「歴史的仮名遣で現代語を書く」世界に触れたか(影響を与へた人物や書籍等)
  • なぜ歴史的仮名遣で現代語を書くのか(懐古趣味として、美しい表現として、反・現代仮名遣いとして等)
  • どのやうに歴史的仮名遣を覚えたか
  • 手書きかコンピュータか、コンピュータであればどんな入力ソフトか
  • どんな場面で実践してゐるか、あへて現代仮名遣いを残すのはどんな場面か
  • 周囲の人は歴史的仮名遣で現代語を綴る人について理解してゐるか、それとも誤解が多いか、どう対処してきたか
  • 歴史的仮名遣で現代語を書く」事の今後の課題(自分自身でも、社会全般でも)

などを是非教へていただければ嬉しいです。

詳しい募集要項は現在制作中です。出来次第サイトに掲載します。
「みんなのかなづかひ」原稿募集

「第7回Text-Revolutions」にサークル参加します

「第7回Text-Revolutions」にサークル参加します。

日時:7/16(月祝) 11:00~16:00
会場:都立産業貿易センター台東館4F
サークル名:はなごよみ
配置番号:E-19

当日頒布予定の本は以下の通りです。
(本によっては、うちのサイトの同人誌紹介コーナー http://osito.jp/dojin/pubs/ に見本PDFがあります。)

歴史的仮名遣による同人誌
コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門 2018増補版【新刊】
みんなのかなづかひ 創刊準備號、創刊號、2018 (歴史的仮名遣による文芸同人誌)
歩みの念 第一章、第二章 (上記「みんなのかなづかひ」に連載中の小説の、原稿用紙手書き版)

■アイドル評論、アニメ評論、その他
モニ・セイクレッド ~アイドルまとめサイトの作り方~ (ハロプロまとめサイトの作成ノウハウ)
NAGANO! (ファイブスター物語の紹介)
ガンダムの見方 (全ガンダムアニメの紹介)
薬識手帖 (クラシック柄のお薬手帳

「コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門 2018増補版」について


著者:押井徳馬
頒価:0円(ダウンロード版)、1,000円(冊子版)
表記:新字正かな(一部正字正かな)
ダウンロード:https://eb.osito.jp/mf1a/

 「コンピュータで旧字旧仮名の文書を作る」をテーマにしたニッチな本。今年作成した「2018増補版」では、Windowsだけでなく、MacAndroidiOSといった様々なOSでの旧字旧仮名文書作成の方法や、Word2016用旧字変換アドインを含め、自作の支援ツールを紹介します。
 ダウンロード版はどなたでも無料でお読みいただけますが、「冊子で読みたい」とのご要望も多いので、冊子版も作成しました。
 ここで紹介したノウハウを基に、今では珍しくなった歴史的仮名遣による同人誌「みんなのかなづかひ」も毎年制作中です。併せてご覧下さい。

BOOTHでの取扱を開始しました

はなごよみ - BOOTH
BOOTHあんしんパックで匿名配送致します(送料別途)。これまでも個人情報は厳重に管理してきましたが、BOOTHあんしんパックではこちらでも住所・氏名がわかりませんので、さらに安心してお求めいただけます。

静岡文学マルシェ #静マル にサークル参加します

静岡文学マルシェ」にサークル参加します。

日時:6/10(土) 11:00~17:00
会場:コミュニティホール七間町MIRAIEリアン
サークル名:はなごよみ
配置番号:い-12

当日頒布予定の本は以下の通りです。
(本によっては、うちのサイトの同人誌紹介コーナー http://osito.jp/dojin/pubs/ に見本PDFがあります。)

歴史的仮名遣による同人誌
コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門 2018増補版【新刊】
みんなのかなづかひ 創刊準備號、創刊號、2018 (歴史的仮名遣による文芸同人誌)
歩みの念 第一章、第二章 (上記「みんなのかなづかひ」に連載中の小説の、原稿用紙手書き版)

■アイドル評論、アニメ評論、その他
モニ・セイクレッド ~アイドルまとめサイトの作り方~ (ハロプロまとめサイトの作成ノウハウ)
NAGANO! (ファイブスター物語の紹介)
ガンダムの見方 (全ガンダムアニメの紹介)
薬識手帖 (クラシック柄のお薬手帳

「コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門 2018増補版」について


著者:押井徳馬
頒価:0円(ダウンロード版)、1,000円(冊子版)
表記:新字正かな(一部正字正かな)
ダウンロード:https://eb.osito.jp/mf1a/

 「コンピュータで旧字旧仮名の文書を作る」をテーマにしたニッチな本。今年作成した「2018増補版」では、Windowsだけでなく、MacAndroidiOSといった様々なOSでの旧字旧仮名文書作成の方法や、Word2016用旧字変換アドインを含め、自作の支援ツールを紹介します。
 ダウンロード版はどなたでも無料でお読みいただけますが、「冊子で読みたい」とのご要望も多いので、冊子版も作成しました。
 ここで紹介したノウハウを基に、今では珍しくなった歴史的仮名遣による同人誌「みんなのかなづかひ」も毎年制作中です。併せてご覧下さい。

コミティア124にサークル参加してみた

5/5(土)に開催された「コミティア124」にサークル参加しました。

前日:宿の帳場を探してみた





 大型連休中で宿が取りにくい状況でしたが、今回は横浜中華街から歩いて行ける距離にある寿町で何とか取りました。ここは山谷や釜ヶ崎と同じく、バックパッカー向けの安宿の多い場所です。ところが……?
 着いてみると、帳場はあるものの電気が点いてません。そして「3階へどうぞ」とあります。3階に帳場があるのかと思ってフロア中を探しますが、帳場なんてありません。
 壁を見ると張紙があり、そこには部屋の番号と申込者である私の名前がありました。そして扉は開いた状態。


 部屋に入ると、テーブルの上には封筒があり、その中には部屋の鍵と請求書が。ものすごい放任主義です。部屋もベッドも清潔でしたが、安全面ではこの宿、ちょっと心配です……。

前日:中華料理を食べてみた





 それでも、中華街へ歩いて行けるのは利点です。金目の物は全部持って、もう一人のサークルスタッフであるもえぎのさんと一緒に中華街探検。いろいろ食べてきました。

当日:横浜駅に行ってみた



 宿の周りを少しだけ探検。近くに銭湯があると地図にあったので探してみましたが、更地になって何かの建物を建設中でした。残念。(ちなみに宿には風呂はありませんが4分100円のコインシャワーならありました)
 最寄駅は石川町駅。駅前にある幼稚園の名前「熊猫(パンダ)幼稚園」が可愛いです。それはともかく、根岸線横浜駅湘南新宿ラインで大崎駅→りんかい線国際展示場駅、が無難なコースです。それでも1時間以上は掛かります。横浜駅で途中下車して牛丼屋で朝食。

当日:5年ぶりにコミティアにサークル参加してみた



 会場に着いたのはサークル入場停止になるギリギリの時刻。時間の計算ミスです……が何とか入れました。次回から気を付けないといけません。それから大忙しで設営したり見本誌を提出したり。
 今回はうちのサークルの周辺は、欠席のサークルやら、ほとんど買出しに行って時々戻って来るサークルやらと、人通りが少ない、ある意味まったりした雰囲気の場所でした。また、前月の「技術書典4」では「コンピュータによる旧字旧かな文書作成入門」だけに絞って頒布した(そして需要に対し供給が全然足りず早々に完売)のに対し、今回は十数種類用意した事(目移りするのであまり良くないパターンらしい?)、そして宣伝不足もあってか、「技術書典4」の時ほどの売上はありませんでした。それでも、いろいろな方がサークルスペースにいらして下さり、中には本をお求めくださった方もいらっしゃり、嬉しかったです。

当日:また中華料理を食べてみた












 石川町駅を降り、今度は知人と3人で、今度は別の中華料理店へ。路地裏にも美味い料理を出す隠れ家的な店があるものです。この店は私的には大当たり。

翌日:「Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~」に行ってみた





 当初心配だった宿も特に安全上のトラブルはなく、すっかり慣れてきた頃に、もうチェックアウト。この日は、ハロプロ研修生によるライブイベントがあると聞いてました。アイドル現場自体は行った事があっても、ハロプロの現場はほとんど見た事がない私は、ハロプロに詳しいもえぎのさんに「是非現場を見てみたいからガイドして欲しい」と頼み込んで、中野サンプラザで開かれるイベント「Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~」に一緒に行く事にしました。
 もえぎのさんによると、研修生発表会は通常のコンサートと異なり、ハロプロの現場の中でも特殊なものらしいです。それを含め、私がよく行くアニメ声優とか同人音楽関係の現場と異なるところが色々観察出来て興味深かったです。
 最初に、研修生発表会は発表者の29人(当初は30人だったが一人病欠)が一人一人出て、ソロで歌ったり踊ったりするのですが、ほとんどの観客がペンライトを振らずコールもせず(禁止ではないがそれをやる空気ではない)、大人しく見てたところ。後でそのうちの一人に投票するのですが、「人気投票」ではなく「歌やダンスやキャラクター性の優れた人に投票」するものなので、じっくり観察する必要があります。
 次に、発表者みんなが、下は10歳から上は19歳とみんな十代である事。そして、その若い年齢でも、みんな歌唱もダンスもきっちり練習し、プロ意識を持って表現してる事。
 また、オープニングアクトや最後のミニライブでは観客もペンライトを振ったりコールしたりと、一般的なアイドルのライブ通りの雰囲気だったものの、「厄介勢」がほとんど居なくて比較的健全な雰囲気でしたし、そして狭い意味での「ヲタ芸」を打ったり、「イェッタイガー!」コールや「タイガー!ファイヤー!……ジャージャー!」といった「MIX」も特にありませんでした(私はMIXをやるのが大勢の空気である現場なら行った事がある)。
 ペンライトの振り方も、私の普段行く現場と異なるお約束がありました。普段は「縦振り」、バラード部分は「捧げ」(胸元からステージに向かって腕を伸ばす)の2パターンを最低限覚えれば大体OKな、声優系や同人音楽系現場と異なり、何だか複雑な手の動きをしてると思ったら、どうやらステージのアイドル達の手の動きを真似る「振りコピ」の様でした。振りコピでペンライトを振る現場なんて初めての体験で、見よう見まねで挑戦してみたものの、なかなか大変でした。
 私は「アイカツ!」「プリパラ」に倣って、アイドルのステージ衣裳を「ラブリー(キュート)」「ポップ」「クール」「セクシー」の4種類に分類しますが、この分類で行くと、今回の研修生発表会は、あまりにも「セクシー」ばかりに偏ってた気がしました。衣裳もセクシー路線なら、曲やダンスもセクシー路線ばかり。それも必ずしも悪くはないのですが、ハロプロ楽曲にはラブリーで可愛い曲も多いので、ラブリー分が足りないのだけは私個人としてはちょっと残念でした。十代の女の子が(℃-uteみたいな)セクシーなアイドルに憧れる気持ちはわからなくもないのですが、可愛い盛りの十代なんだから、ラブリーな衣裳や歌やダンスで表現する研修生がもう少し居てくれればもっと良かったです。あくまでも私の個人的な好みですが。と言っても、「ステージ全体、体全体を使って表現する」となると、ラブリー路線よりセクシー路線の方が表現しやすい事は確かに否めません。難しいところです。
 配布されたセットリストのうち、気になった人にチェックを付けたり、その中でも特に良かった人に丸を付けたりして検討した結果、私は金光留々ちゃん(No.14)に投票しました。ラブリーな手作りエプロンドレスで、歌もダンスも可愛くて上手だったのが印象に残りました。どっちにしようか最後まで悩んだ松原ユリヤちゃん(No.21)は、10歳にして歌もダンスもこんなに上手なのかと驚きましたが、「どうしてこの曲を選んだの?」と聞かれて「簡単だったから」と、大人びた忖度のない子供らしい返事が微笑ましかったです。彼女はきっと大物になります!
 最終的に、ベストパフォーマンス賞は島倉りかちゃん(No.9)に選ばれました。確かに、パワーを感じる恰好良いパフォーマンスだったのが印象に残った人でした。

翌日:秋葉原で「天下一品」のラーメンを食べてみた




 もえぎのさんと別れた後、秋葉原に新しく出来た「天下一品」に行ってラーメンを食べてきました。もちろん「あっさり」ではなく「こってり」の方で。これまでは神田や渋谷などに行って食べてましたが、よく行く秋葉原に出来たのが嬉しいです。

次のイベント参加予定は?

2018/5/19(土) 國語問題協議會 講演會
※國語問題協議會の会員でなくとも、予め申し込みすれば聴講出来る様です。詳しくは國語問題協議會講演會について(非公式解説)もご覧下さい。「はなごよみ」からは歴史的仮名遣による同人誌のみ頒布予定です。
2018/6/10(日) 第二回静岡文学マルシェ(配置番号:い-12)
2018/7/16(月祝) 第7回Text-Revolutions